産地直売所 いいもりの里

スーパーど田舎にある産地直売所の奮闘日記

いいもりの里のなりたち

その地域は同じ伊万里市民の間でも存在している印象がとても薄いスーパード田舎。
別名「桃源郷」とまで言われている地域であり、多くの山々、そして海に囲まれ、時間がゆったりと流れており、そこに住む住民もとても穏やかな事が感じとれる。
 
そんなスーパーど田舎に、夢のスローライフを求めて移住に来られる都心の若者もチラホラあり、筆者である私(中嶌幸二)もそんな自然に囲まれた生活であるこのド田舎の地域が大好きだ。
 
いいもりの里がどのような経過をえて出来たのか、順を追って説明しますと、
私が脱サラし「農業をしたい」と言って実家の波多津町に戻り、両親を巻き込んでの3人で色んな野菜作りに取り組んできました。
その農業の仕事は、イメージしていたスローライフとは程遠いもので、
朝の4時に起床して6時まで収穫した野菜を袋詰めし、
6時から8時まで県内の直売所やスーパーに野菜を出荷し(朝食は運転しながら)、戻ったら息つく暇なく直ぐ畑作業に入り、
16時から18時まで猛スピードで収穫。
18時から19時まで夕食と入浴を済ませ、
19時から21時まで収穫した野菜を洗う
それで1日の仕事が終了かと思いきや、23時位まで育苗箱に野菜の種を1粒づつ眠い目をこすりながらピンセットで種植えし、発芽が揃うように温室へ移動させ、せっかくお風呂に入った後なのに汗だくになった体のまま疲れてバタンキューと気を失ったように倒れるように眠りにつき、4時に起床する…。
そんな毎日の繰り返しでありました(笑)
 
しかし、とても楽しく、サラリーマン時代に味わえなかった「やりたいことを自由に頑張れる生活」を手に入れる事が出来、凄く活き活きとして睡眠時間が勿体ないくらい楽しいものでした。
そしてあるとき、畑の近くに、車の交通量が比較的多い道路に隣接した所に空き地が
あり、そこに簡単な無人で野菜販売する小屋を建てれないかなあ…。と両親と話していると、運良く縁あってその土地の所有者ある片岡様が「先ずは5年間お借ししましょう」という条件で了承を頂き、とんとん拍子で「無人野菜販売の小屋」を着手していきました。
 
そして建設中、色んなイメージを3人で構想する中で、中嶌家だけの野菜だけでなく、地域の仲間たちの野菜も店に置いてはどうかという方向になりました。
何故なら、この地域で生産した野菜を身近に出荷出来る所が無かったし、過疎化しているこの地域の活性化の為にもなると思ったからです。
 
それならば、生産者様が持って来られた大切な野菜について防犯的に
1人は店番に居たほうが良いとの事で、今の有人での直売所になりました。
そんなわけなので、最初は「中嶌家で採れた野菜を売る無人直売所」
という気軽な気持ちでスタートしましたので、最初から大きな志
(地域貢献や会社化)は殆どありませんでしたが、事業を進めるにつれて、
店番をお手伝いして下さるスタッフの皆様や、業者様、地域の会員様たちの
温かい応援と協力を頂き「この店があって良かったー。ここが無くなったら
不便よ!」という涙腺が緩むようなお客様の感激な御言葉もチラホラ頂く
ように至り、例え1人だけでもこの店が絶対必要とされるお客様がおられる
のならば存続させていきたいと、想うようになり現在に至っております。
 
お世辞にも人口が急速に減少しているこの厳しい現状の
地にて、今後も「地域の元気の為に必要なお店」として続けれる為に、
そして「生産者のみんなの手で、この波多津町を再び元気にしたい」
という目的をもって「希望、絆、感謝」をモットーに仲間たちと協力し合って進めていきたいと頑張っております。